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かいものにおもうこと。

【かいものにおもうこと】

(こちらはproud NUMAZU kosodateに寄稿した文章を転載したものです。)

みなさんは、普段どこでお買物をしていますか?

今年の10月に、ららぽーと沼津が開業します。
私も何人かに「沼津よかったね!」と言われました。よかった。。のかな。

確かに。
フライングタイガーのポップな雑貨、すきです。マザウェイズやアカチャンホンポが近くにあれば、使うかもしれません。LoFtやユザワヤもたのしそう。でも、お買い物ってそういうことだけはないんだよな、と最近よく思うのです。

さっき2歳の娘と一緒に金岡の産直に行ってきました。今朝の彼女はなんだか不機嫌。ずっとだっこで私から離れません。

しかたがないので片手でカゴを持って、片手で彼女をだっこをして。野菜や干物を入れてレジに行くと、すっかり顔見知りになった産直のおばちゃんが、声をかけてくれました。

「大きくなったね。今日は元気がないじゃー。どうしたー?かったるいかな。子供がこういう時は、後から熱が出たりするかもよ。見ててあげなね。」

そう言って、買ったものを袋に詰めてくれました。ごくごく自然に。それが当たり前のことのように。

お礼を言って出口に向かうと、ずーっと黙っていた娘が、おばちゃんに手を振ったのが、背中の感触でわかりました。

  

別の日には毎月15日の「上土いなり市」に7歳の長男を連れて行きました。

元気な呼び込みの声がひびく中、生産者さんから野菜の調理方法を教えてもらったり、たまご屋さんには、卵かけ御飯にぴったりのたまごを教えてもらってワクワクしたり。会話の中から献立を思いついたり。

 ⭐︎   ⭐︎   ⭐︎

いなり市は毎日開催していないから、急に何かが必要になったら不便かもしれません。忙しい時には、必要なものを大量の選択肢から無機質に選び取る買い物が便利です。働いているママには、のんびり買い物をする時間なんてないのかもしれません。

 

でも。

スーパーで買い物をする時には、こんなに笑顔になるタイミングはありません。

それに時々は子供達に、生産者さんや販売者さんの顔が見える買い物をさせてあげたいのです。
そこから食への感謝が生まれたり、季節の旬を知ったり、人の温かみを感じたり。

いつかこの街を出るかもしれない彼らには、そんな風にここでの時間を過ごしてほしいと願っています。

不便さの中にあるここちよさもまた大事。そんなことを改めておもっているこのごろです。

 

追伸:
千本海岸の流木撤去が進んでいます。夏にはきれいな海岸が見られそうですね。

2件のコメントがあります

  1. ともこ

    以前「買いものは投票なんだ」という本を読んだことがあります。
    誰から買うか。何のために買うのか。
    子供にも教えていきたいですね。

    1. ぼな

      ともこさん。コメントありがとうございます。毎日毎回きちんとはできないけれど、買い物は投票、まさにそのとおりだとおもいます。

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