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あたらしいきせつ

夏休みが終わって、兄たちがそれぞれ小学校と幼稚園の生活に戻った。振り返ればあっという間の夏休み。でも母の体力は相当に奪われた。そんなわけで9月はのんびりムードの中はじまった。用事のない日はじっくり家しごと。ちょっと公園で遊んで、帰ってきて昼寝。そうやって兄弟を送り出したあとの私とミッチ(1歳7ヶ月)のふたり時間は、比較的穏やかに過ぎている。

ただひとつ計算外だったのは、夏休みの終わり頃に兄弟が、勝手に持ち出してきたおまるで、これまた勝手にミッチにトイレトレーニングを始めたこと。

「ここにチーってするんだよ。わかったひと?」「あーい」

「と・い・れって言ってみな。と・い・れ。」「ちょ・い・れ」

そしてときどき成功すると、ふたりで歌って踊って褒め讃える。それにつられて下半身が出たままミッチも踊る。「てんさい!」「かしこいね。」「いえーい」

おかげですっかりその気になったミッチは、「ちょいれ」「うーち」「でう」と不思議な向上心をもってトイレに挑戦している。というわけで、オムツだけだったときよりも私の作業がいくつか増えて、毎日そわそわしている。

そんな夏の終わり、私はシレッと誕生日を迎えた。オットからは、洋服やいい匂いのボディクリームや到底私らしくないファンシーなプレゼントをもらった。

ありがとう君よ。なんだか大盛りだね。繊細なアクセサリーは壊してしまいそうでまだ使っていないのだけれど、ここぞというときにつけさせてもらおうかな。それにしてもなんだかいつも以上に気前が良いから、「なんか後ろめたいことでもあるのか?」と聞いたけど、これといったおもしろい返答はなかった。それにしても、新作リップとか嬉しいものだね。ありがとう。

 

嬉しかったことといえば、土曜日にちょっとふしぎな10分間があった。10分の間にうれしいことが3つ。こんなこともあるのねと思ったので、時系列に書いてみる。

夏中なんども通った道で、車の中から見えていたゲゲゲの鬼太郎の旗。ガストでやっているキッズメニューのキャンペーンを知らせるもの。鬼太郎好きなアニが「ママ、今日鬼太郎のところ行こうよー」と言ったのだけれど、3人と私でファミレスに行くのはなんとなく気が引けた。ただそのときはなぜか「いや、たまにはファミレスもいいかもな」と思いなおして行ってみることにした。

兄妹3人にキッズミールX3、私はサラダとドリンクバー、食後にデザート2品を頼んだ。セットには子供用の塗り絵(それも紙1枚ではなく冊子のようなもの)が付いていたり、うどんを切るハサミをかしてくれたり、気が利いてるなあと思った。

よっぽどお腹が空いていたのか、思いのほか3人が黙々と食べるから、なんとなくテーブルの上のいろんな情報に目を通した。《アプリをダウンロードしてお得情報をゲット》のおすすめのままアプリをダウンロード。食事を終えて席を立とうとしたとき、隣の席に座っていたママさんがこちらに歩いてきて話しかけてくれた。

「沼津のブログを書いてる人ですよね?いつも読んでます」と。ひやーうれしいなあ!更新もあんまりできていないのに、読んでいてくれる人がいるなんて。しかもこのSNS飽食時代。正直、人のプライベートなんてお腹いっぱいです!って感じなのに、わざわざ読んでいることを伝えてくれるなんて。She made my day! お礼を伝えてお別れをした。

そうしたら今度は、反対側の隣に座っていたご婦人が、「よかったらこれ使って」と言って小さいクーポン券を20枚くらいくれた。どうやら注文をするときに店員さんに渡さなければいけないもののようで、「次回来るときにでも」と添えて。

なんだ今日は!沼津は優しさでできているなあ、と思いながらいざレジへ。

そういえばと、席でダウンロードしたアプリのことを思い出して、20組に1組、飲食代が無料になるっていう《ごちガスト》のスロットを回したら、なんと当たってしまった。店員さんも数人集まってきて、「おめでとうございます!今日のご飲食代は無料です」と言ってくれた。「ありがとうございます。え?あ?なんかすいません。」とか言いながら店を出た。

偶然会った方がほめてくれた

偶然お隣になった方が優しくしてくれた

飲食代を無料にしてもらった

 

こんなこともあるんだね。それだけといえばそれだけの、でもじんわりと嬉しくなるできごと。

 

この間のまるちゃんランドしかり、今回のファミレスしかり、子供達が決めた行き先には、ワクワクが待っていた。いつも全部は聞いてあげられないけれど、「のった!」とする楽しみをまた味わいたい。

 

新しい年齢、新しい季節。

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