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海岸で見たもの。

秋生まれのアニとチロ。アニの誕生日に新しい自転車を買うことにしたので、約3年間つかったアニの自転車は、チロにお下がりすることにした。外してあった補助輪を付け直したら、まだまだ十分使えそうでよかった。チロが早速練習したいというので、先日の夕方、暑さが少し緩んだ頃にトリオを連れて千本海岸へ行った。

ミッチは背中で昼寝、アニはキックスケーター。チロも徐々にスピードを出して防波堤の上を往復していた。ひとしきり楽しんだあと、ちょっと海岸に降りてみようかと行ってみると、先日の台風で流れ着いた大量の流木とゴミ、そして海岸で遊んだまま置いておかれたような花火や水風船、コンビニのプラスチックゴミなどが散乱していた。

かなしいねえ

こまったねえ

そう言ってしばらくそこにいたけれど、ミッチも起きてしまったので何もできないまま日没前に帰ってきた。

そして数日後の今朝。5時に起きて再び千本浜へ。

流木の間に絡まっている網や花火の棒、ペットボトルや発泡スチロールなどを4人で集めて回った。ミッチも「おみ(ごみ)」といって拾った。あっという間に2つのゴミ袋がいっぱいになったけれど、「あーきれいになった!」と思えるほどにはきれいにならなかった。

キリがなかったし私たちはあまりにも無力だったけれど、まるっきり無駄というわけでもなかった。 

「どこからきたのかな。」

「どうして遊んでそのまま置いて帰っちゃうのかな。」

「ビニール袋は、クジラがクラゲと間違えて飲み込んで死んじゃうんだよ」

 

世界中で脱プラスチックの流れが加速している中、子供達に芽生えた小さな疑問や、自分たちの街の海岸が汚れていることを嫌だなあと感じる気持ちは、夏休みの大きな収穫。数ヶ月前バイリンガルマムズの友人Julia親子が海岸で毎週ゴミ拾いをしているのを知って、私も参加したいとずっと思っていた。酷暑におんぶは子供の負担になるかなと躊躇していたけれど、これからの季節ならできそう。

ゴミ袋を車のトランクに入れておいて、子供と遊びに行く海岸や公園で、最初の15分くらいゴミ拾いをする。軍手があったほうがいい。

ペットボトルではなくて水筒を持っていく。環境問題に積極的に取り組んでいない企業の商品は買わない。そしてその理由をきちんと子供に説明する。プラスチック問題やパームヤシの問題、自分の住む街の企業のものを買うということ、モノの価値への対価としてのお金の使い方について。伝えたいこと、一緒に知りたいことがまだまだたくさんある。正しい情報を選別するスキルや、伝えたいことを噛み砕いて楽しく伝えるスキルが私にも必要だな。

 

話しは変わって、先週の土曜日。夏休みの間に仕分けしたおもちゃの中から、トリオが使い終わったものをはなぱんの華子さんのところに届けた。これからはキッズスペースで小さい子供たちに使ってもらえることになった。

大切なものは、たくさんはいらない。

今まで身近にあったものを手放すときはすこしさみしいけれど、これから誰かが使ってくれるのだとおもうことが、子供達の心の落とし所にもなる。そしてこの手放す寂しさが、今度買う時の慎重さにつながるといいな。

(我が家のおもちゃのほとんどは買い物フリークの義親戚から回ってくるのだけれど。)

僕たちの住んでいるところはいいところ。

そう思いながらこの人たちには育ってほしいのです。

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