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ヤングアメリカンズに参加してみた

2018年7月24、25、26日 プラサヴェルデ ホールA

アニ(6歳8ヶ月)、ヤングアメリカンズ2018NATSUin沼津に参加してきた。小学1年生から参加可能ということで、今年が初参加。初めての体験で全体像はまだまだわかっていないかもしれないけれど、我が家的YA(ヤングアメリカンズ)体験談を残しておこうと思う。(長いです)

子も親もどんな感じか全くわからないまま、ネットで仮予約。予約確定には数日中に料金を振り込む必要があった。3日間の体験で金額は1人18,000円。観客席は1席1000円。私たち両親の席も含めて20,000円。(ちなみに申し込み日は6月1日。ショー当日の1ヶ月半前くらいだった。)

それでもやっぱり楽しそう。私自身、内容の詳細を知らないから、アニにはこう聞いた。「アメリカからきたお兄さんやお姉さんたちが、歌や踊りを教えてくれて、最後に自分も舞台で歌ったり踊ったりするやつ、やってみる?英語で会話することになると思うけれど。(最後の部分はサラーっとお伝えした)。」。

最初は「いいよ恥ずかしいからー」とか言っていたアニだったけれど、「やってみるかな」と言ったので、晴れて本予約に踏み切った。あとは当日を待つのみ。楽しんでねーアニー!

ところで、ヤングアメリカンズ(以下YA)ってなに?ってよく聞かれるので私も調べてみた。以下公式サイトより。

《YAは、1962年、若者の素晴らしさを音楽によって社会に伝えようと、ミルトン・C・アンダーソンによって設立された非営利活動団体音楽公演と教育が活動の二本柱です。17~25歳の若者たち、約300名で構成されています。アメリカでは数多くの音楽番組に出演、6人の大統領から招かれるなど、歌やダンス、そして楽器演奏など数々のパフォーマンスをおこなってきました。彼らを描いたドキュメンタリーフィルムはアカデミー賞も獲得しています。このツアーで来日するのは、厳しいオーディションを勝ち抜いた、音楽と子どもたちを心から愛する若者たちです。》

簡単に言うと、YAはブロードウェイの若手集団で、厳しいオーディションをくぐり抜けた先鋭たち。約9ヶ月間全寮制の研修期間を過ぎると、ショーやツアーのオーディションに応募できる。それらを勝ち抜いた約30人のキャストが、来日しジャパンツアーを開催。《出張授業(アウトリーチ)》と呼ばれる。 沼津で開催されるのは今年で4回目。県内ではここ沼津だけなので、静岡県内各所や県外からの参加者もいた。(県内からの参加者は8割だそう。)帰国後はミュージカルやディズニーや教育者など、それぞれの道に進むそう。30人の中には日本人も数名いた。

滞在中、キャストは各家庭にホームステイをする。私が話を聞いたホストの何名かは、ひとつの家庭で2名、3名のキャストを受け入れていた。ただ、いわゆる学生さんのホームステイではなく、毎日朝から夜まで目一杯練習やショーが詰まっている彼らだから、名所案内とかは全然なく、主な役割とすれば、家と会場の送迎、ごはんの支度(朝晩に加えてランチボックスとスナックも。)、お風呂とゆっくり寝られる場所を整えることと、洗濯だったそう。

ホストファミリーは、早起きのキャストより早く起きてお弁当や諸々を支度して、自分の子供も送り出す。本人たちが出かけている間に洗濯と掃除をして夜の準備をして、みんなが寝てからもなおやることはたくさんあって。ほんとうに大変そうだったけれど、キャストへの愛着も、子供たちとの親密さも、やっぱりぐっと高まったのではないかなと思う。
 

さてさて。YAアウトリーチが沼津で開催されている立役者といえば高野あきこさん。(STAFFベストの女性)

1人でも多くの子供達にこの経験を、という熱い想いで沼津会場への誘致や運営をボランティアの方達と続けてくれてくれている。ご自身のお子さんはもう参加できない年齢だというのに。

高野さん、ボランティアの皆様ありがとうございます!もうね、みんなとてもすてきな方々で。会場も控えのエリアも開催中の3日間、終始あったかい雰囲気だった。

さてさて参加当日。初日は15時に集合して18時30分までワークショップ。

リュックに参加票、お菓子、のみもの、タオルを入れて持参。服装の指定は特になかったけれど、サンダルはNG。そのまま練習するスニーカーで集合した。2日目、3日目はお弁当も持参。

リピーターの子供の中には、前年度のTシャツを着ている人もいた。いわゆる《ディズニーランドのポップコーンケース》状態で、「私初めてじゃないんですよー、これ。」っていうアピールにもなる。笑 あとはスパンコールがついたものや蛍光のTシャツ、帽子や大きめのヘアアクセは、たくさんの子供たちの中から見つけやすいからかな。

さてさて。集合場所まで連れて行ったら、そこから子供達はYAとスタッフさんにお任せ。3日間の指定された時間に練習風景を見学できるけれど、基本的に子供達に手を振ったり声をかけたりしてはいけない。

下の写真左側の椅子席が保護者の見学シート。出入りは自由。席も自由。実際のショーは、この会場で、同じ舞台で行われる。保護者の席がそのまま観客席になる。椅子はもう少し増えていたけれど。ちなみに練習風景は動画写真撮影可だった。(練習の一部とショーの本番は不可)

 

心配していた英語でのコミュニケーションについては、ディレクターや指示を出すスタッフさんの英語に、日本人YAが同時通訳をつけていく形式でわかりやすかった。もちろん子供に英語での発語があれば、一段階上のコミュニケーションができるけれど、うまく話せるかどうかというより、気後れせずにやってみようというハートが大事な気がした。実際、英会話のレッスンという雰囲気は全くなくて、ただただ、生きた英語漬け。英語教室のわかりやすい英語とは一味違う体験ができているようだった。

参加する前は、たった3日で1時間のショーを仕上げることなんてできるのかなとおもっていたけれど、「10分で今の動きを覚えるよー」「近くのYAに教わってー」と言われるたびに、子供達の目がキラリとしていた。ワークショップ全体を通して、キャストは常に、子供達をひとりの個として肯定し、ほめて、ほめて、尊重してくれていた。日本人気質の学びに対する生真面目さ、厳しさはそこにはなくて、「正確なステップを踏むことより、楽しむこと、のびのびやってみることが大事」というメッセージを常に感じた。

これは余談だけど。

今回、特に他の親子と示し合わせたわけでもなかったのに、会場に行ったら《proud NUMAZU kosodateフェス》の運営を一緒にしたママたちや、以前から知っているママがたくさんいた。

結果。。。

彼女たちと一緒に見られて、すごくたのしかった。

自分の子は楽しめるか、上手にできるかっていうドキドキから始まった初日。キャストたちのメッセージは母たちの心にも届いた。

私たちにできることは、心配することではなくて信じること。

子供だけが主役じゃない。母も、誰でも、やりたいことを叶えたらいいんだ。

 

ワークショップを見学しながら、その場で生まれ出る思いは、共有することで倍増し加速した。そのおかげもあって、不思議な充足感のまま3日間を過ごすことができた。

そんなこんなでショー当日。

一般の観客(参加者の保護者ではないお客さん)も多くて、会場は熱気に包まれていた。第一幕はYAだけのパフォーマンス。第二幕はYAと子供達の合同パフォーマンス。どちらも本当に素晴らしかった。アニも彼なりのステップやダンスで表現をしていた。参加中にできた友達と笑いあったり、YAとハイタッチをして終始楽しそうだった。

ショーの構成は、ジャズ、モータウンミュージック、HIPHOP、ディズニー、ビートルズ、クイーン、最近のヒットチャートの曲などなど、多ジャンルの曲のメドレーで、大きな見せ場ではライオンキングが圧倒的な迫力だった。

たくさんの楽曲の中で、ちなみに私はTHIS IS MEとSINGLE LADIESあたりが好きだった。USHERとかは、懐かしすぎて体が勝手に動いてしまった。モアナもライオンキングも、リトルマーメイドも、完コピして歌ったら気持ちいいだろうな。ディズニーの英語歌やショーで流れた曲の幾つかは、アニが生まれる前から流していたから、何かしらが彼の中でリンクしてたらいいな。

 

こうしてあっという間の3日間は終わり、キャストたちにお別れをし帰宅。アニには本当にかっこよかったよ、ママ嬉しかったよと何回も何回も伝えた。「YAいい?」と誰かに聞かれたら「いいよ!おすすめ。」と答えると思う。

「来年はこのTシャツ着てこよっと。ホストファミリもしたいな」と、興奮冷めやらない様子のアニが言った。

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