チィちゃん先生の言葉【わ】
【わ】かった。わかった。

3歳になった娘のヤダヤダ攻撃に応戦する私の言葉です。
「ご飯食べない!お菓子食べる!」
「わかった。わかった。お菓子食べていいよ。でもご飯の前だからこれだけね」
「チャイルドシートしないー!」
「わかったよ、したくないんだね。じゃあ、チャイルドシートしてパトカー見に行こう。」
まず相手の思いを受け止める。これは末期がんだった父に教えてもらったことです。がんの痛みに耐えかね、父は主治医にあの世に行ける注射を打ってくれるように頼めと母に言い、母はそんなことできるわけないじゃないと常識的なことを言って父とけんかをしていました。
私は「わかったよ。先生に言ってくるね」と病室を出て廊下を一回りしてから戻り、「先生は手術中だから終わったら言うね。」と言うと父は納得して眠りました。
子どももがん患者も、理屈や常識ではなく、思いを受け止めてほしいだけなのです。

チイちゃん先生の言葉とは
乳児院や保育園での教員歴20年以上の通称チイちゃん先生が園通信に寄せたコラムから引用させていただいております。写真やイラストはイメージです。